名栗げんきプラザのある飯能市やその周辺は昔から林業で有名な地域です。
この地域でとれた木材は江戸の町の建物などを建てる材料として使われてきて、江戸の西の川からくる材ということで「西川材」と呼ばれて重宝されてきました。
西川材で木工教室、第一回はそんな西川材の故郷!名栗の森で一本の木を倒すきこり体験です。
家や家具の他身の回りの様々な物に使われている「木材」山に生えている一本の木から木材になるまでにはさまざまな工程があります。
今回はそんな木材の長い旅の第一歩である伐倒を体験しました。
まずは、木の故郷である名栗の森を探検!
今の森は紅葉がとてもきれい☆真っ赤な葉っぱもあれば、黄色っぽい葉っぱもあり色とりどりの森の中を探検します。
鹿の通り道を探検!
森の中でお昼寝もしてみたり
名栗の森を少し歩くと、少し薄暗いスギ・ヒノキの林と紅葉がきれいな広葉樹の林にわかれています。
スギ・ヒノキの林からは木材を、広葉樹の林からは薪や炭を作り、とそれぞれ昔の人はうまく利用してきた跡を見ることができました。
秋の森を楽しんだらいよいよ、木を伐ります。
しっかりとヘルメットをして、山に出発!
今回は家族で協力をして、ノコギリを使い一本の木を伐ります。
細めの木を伐り、林の中に光が入るようにする「間伐」と呼ばれる作業です。
周りの木と比べて細く見える直径20cmくらいの木、しかしノコギリで伐ろうとしてもなかなか進みません。
普段板を切ったりする時よりもとっても大変!生きている木ってとっても固くてすごい!
しばらくノコギリで切って疲れたら交代、という作業を繰り返してまずは受け口を作ります。
受け口を作ったらロープを木にかけて、今度は反対側から受け口にむかって切っていきます。
指一本分くらい残したら、みんなでロープを引っ張る!
木と綱引き!引っ張ると少しずつ木が傾いてきます!
バキバキバキッズーン!とすごい音をたてて、木が倒れます。倒れた時には足下にドスンと振動が伝わってくるくらい!
倒した木は運びやすいように枝を落としたり、3mくらいの長さに切ったら今回の作業は終了!
お土産に自分達で伐った木の丸太を少し持って帰りました。
この丸太を使ってお家で手作りの物を作るそうです。どんな姿に生まれ変わるのか楽しみですね。
身近ないろいろな物に使われている木材、私たちの身の回りに来るまでの第一歩木を伐るだけでもとっても大変でした。他にもさまざまな工程を経て私たちの近くにやってきます。木材ができるまでにはそんな見えないドラマがいっぱいあります。
自分で伐ってみると、木や木材や山のことをより近くに感じることができます。
次回の木工教室では、いよいよ木材から親子で一つの作品を作りあげます!ぜひご参加ください。
(なおき)