山の中にある名栗げんきプラザ、その周りの森にはいろいろな野生動物たちが住んでいます。
なかなか姿を見せてはくれない野生動物たちの手がかりを森の中で探し、その姿に迫りました。
季節外れの雪にビックリの名栗げんきプラザ、動物が大好きな親子16組が集まり1泊2日の間に野生動物たちが残していった“痕跡”を見つけます。
みんな「野生動物に会いたい」とやる気は十分！シカやイノシシやヤマネなどそれぞれが会ってみたい動物も様々ですが、子どもも大人も野生動物にあってみたいという気持ちはいっぱいです。
まずは準備運動、プレイホール内に隠れた動物たちを探します。
あちこちに隠れている動物たちを探し出しました！これで、森の散策中いつ動物が出て来ても大丈夫？
早速野生動物たちの住んでいる森へ出発！
森では大きく二手にわかれて、それぞれのチームで動物たちの痕跡を探しました。
ムササビが葉っぱを食べた痕や、シカの足跡とウンチ、なんの動物かはわからないけど、通り抜けた跡の獣道など普段意識せずに歩いたら見落としてしまいそうな動物たちの痕跡。
じっくり歩いて探すのはまるで探偵になったような気分です。
森の探検をした後は、センサーカメラを設置して1回目の森探検の任務完了！
カメラを設置した後、夕食を食べて夜の森に出かけます。
いつもは点灯している外灯を消して真っ暗な夜の森へ（暗すぎて写真が撮れません）
懐中電灯を頼りにしながら、なるべく音をたてないように夜の森を進みます。
真っ暗な森でも、しばらく歩いていると少しずつ目が慣れて来て周りが見えるようになってきます。
どこにシカなどの動物がいるか分からない！ドキドキしつつ期待をしつつ進みました。
今回は野生動物に会いたい！と強く思う参加者のみなさんのため、森探検は深夜と早朝と時間を変えて普段なら眠っている遅い時間やまだ起きていない早い時間にも行いましたが、残念ながらシカなどの動物たちは姿を現してくれませんでした。
名栗の厳しい自然の中で生きている野生動物たち、やはり一筋縄ではいかないです。
早朝の探検では、真っ暗だった空が少しずつ明るくなっていき、シジュウカラやエナガやミソサザイなどの野鳥たちの姿や声を観察することができました。動物に会いたくてたまらないみなさん、双眼鏡を使って観察したり、ずーっと上を眺めていたりと、普段は見過ごしてしまいそうな小鳥たちの様子に夢中になっていました。
2日目はまず、昨日設置をしたセンサーカメラの回収して、昨日歩いた場所に何か新しい痕跡が無いかも探しました。
そのあとは森で枝を拾って冷えた体を温める焚き火！今日の枝や葉っぱはよ～く湿っていて煙がモクモクです。
お馴染みの焼きマシュマロも甘くてとってもおいしい！
温かい火にあたりながら、少しゆっくりと休憩です。
森の中ではあまりいい足跡が無くて、予定をしていた足跡の型取りは最後に室内で手形づくりをしました。
たき火の後はドキドキのセンサーカメラの画像を確認！
写っていたのは。。。
レンズが曇っていて見難いですが、なんと写っていたのは夜の森探検中の自分たちの姿！
真っ暗な夜でもしっかりと人の姿が写されています。通った時は撮られていたことに全然気づかなかった！
一晩の間ではなかなか野生動物の姿は捉えることはできませんでしたが、ここ1ヶ月ほどの間に撮影ができた写真をみんなで見て、自分たちが歩いていたフィールドをいきいきと歩いている野生動物たちの姿を知ることができました。
「そんな野生動物たちに会いたい！」今回は姿を見る事ができなかったので、よりその思いが強くなったのではないかと思います。
実は私たちの住んでいるすぐ近くにも彼らはたくさん住んでいます。
手がかりはちょっと気をつけて歩いてみると、森の中にも、家の近くにも、近所の公園にも見つけることができます。
今回のキャンプでその手がかりを見つける練習ができたので、きっとこれから普段の町も違うように見えて来ることでしょう。
そうして手がかりを追う事が野生動物へと近づくための第一歩になります。
そんな素敵な出会いを通して、一緒に暮らす彼らのことや地域の自然のことについて、どうしたら一緒に楽しく暮らせるのかを考えてほしいです。
（なおき）
