4月に入って、冬が長い名栗げんきプラザでも春の気配が感じられるようになりました。
春の妖精「カタクリ」が葉っぱを出していました。花が咲くのはもう少し。今から楽しみです。
「イワウチワ」が薄いピンク色のかわいい花を咲かせていました。敷地内のごく一部にしか咲かない珍しい花です。
足元にこんなものが落ちていました。よく見てみると…
「森のエビフライ」と呼ばれているこの物体、実はリスが松ぼっくりを食べた跡なんです。木の実が少ないこの時期、松の木の下にたくさん落ちています。
他の植物より一足早く、白い花を満開に咲かせているのは「アセビ」です。
アセビは漢字で書くと「馬酔木」 毒が含まれているため動物が食べると酔っ払ったように見えるとか。。動物に葉っぱを食べられないアセビだけは、冬でも青々と葉っぱを付けています。だから他の植物より早く花を咲かせられるのかもしれません。
道のあちこちに「シカのふん」が落ちています。冬の間、木の皮や固いスズタケの葉を食べていたシカにとって、おなかいっぱい新芽が食べられる春は何よりも待ち遠しいことでしょう。
この時期に森を歩いていると、あちこちから鳥のさえずりが聞こえてきます。まるで春の訪れを知らせているみたい。木の葉が少ないこの時期は、バードウォッチングにも最適です。
動物も植物も、少しずつ増す春の気配にだんだん活気づいてきています。もちろんそれは人間も同じですよね。
みなさんも春の名栗の森で、今しか感じることのできない雰囲気を味わいに来てください。
鈴木宏紀(うーたん)